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アドバンストアイには大手上場企業から、中堅企業、小規模企業まで、さまざまな売上規模の会社のM&Aを手がけてきました。
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「うちは田舎の小さな会社だから、買い手なんて見つからないだろう…」
そう考えて、廃業を検討している地方の経営者の方もいるかもしれません。
実は今、M&A市場では「地方企業」の争奪戦が起きています。
都心部の大手企業や中堅ゼネコンにとって、地方独自の「拠点」や「有資格者」は、お金を出してでも欲しい貴重な経営資源だからです。
この記事では、北陸地方の過疎地でありながら、借金1億円を解消し、従業員の雇用も守り抜いた設計会社のM&A成功事例をご紹介します。
目次
北陸地方の主要都市から、さらに車で1時間以上かかる山間部。冬には雪深いこの地に、従業員10名ほどの小さな設計会社がありました。
一見すると、地元に根づいた堅実な企業に見えますが、その内情は「財務・組織・市場」の三重苦に喘いでいました。
年間売上高は約2億円ありましたが、過去の運転資金の借り入れが積み重なり、借入金総額は約1億円に達していました。
稼いだお金のほとんどが銀行への返済と消えていくため、手元にキャッシュが残らず、収益性は極めて低い自転車操業に近い状態が慢性化していました。
頼みの綱である公共工事は年々減少し、生き残るためには新技術への対応が必須となっていました。
しかし、在籍する技術者は40代後半から60代と高齢化が進んでおり、新しいスキルを修得するのは困難な状況。
後継者も不在で、若手を採用する資金的な余裕もなく、会社は静かにジリ貧へと向かっていました。
「従業員の生活を守るためにも、会社を誰かに託したい」
そう決意した社長はM&Aに望みをかけましたが、大手から中堅まで、数百社もの建設会社に打診を行ったものの、返ってくる答えはNOばかり。
「場所が悪すぎる(田舎すぎる」
「借金が重すぎる」
度重なる断りの連絡に、社長は「やっぱり、こんな田舎の借金まみれの会社なんて売れないのか…」と、廃業を覚悟し始めていました。
廃業も覚悟していたその時、数百キロ離れた仙台市に本社を置く中堅ゼネコンから、まさかの「買いたい」というオファーが届きました。
なぜ、わざわざ遠く離れた北陸の、しかも借金まみれの小さな会社に興味を持ったのでしょうか。そこには、買い手ならではの明確な戦略がありました。
買い手のゼネコンは、東北での実績を基盤に、北陸地方への進出(エリア拡大)を画策していました。
しかし、建設業界の公共工事入札には、非常に高い参入障壁があります。それは「地域要件(その地域に営業拠点があること)」と「過去の施工実績」です。
もしゼロから支店を出して実績を積み上げるとなると、入札に参加できるまで数年はかかってしまいます。
そこで彼らが目をつけたのが、「すでに地元に根づき、入札参加資格を持っている会社を買収する」というショートカット戦略でした。
買い手にとって、この設計会社が持つ「実績」と「資格」は、喉から手が出るほど欲しい「時間を買うため」だったのです。
交渉の結果、最終的な株式の譲渡価格は「1円」で合意しました。
「たった1円か…」と思われるかもしれませんが、このM&Aの最大の成果は、買い手が約1億円の借入金をすべて引き継ぐこと、そして全従業員の雇用をそのまま維持することを約束した点にあります。
売り手である社長からすれば、長年苦しめられてきた「1億円の借金の重圧」から解放され、従業員の生活も守ることができたわけです。
見かけ上の数字は1円でも、実質的には「1億円以上の価値のある取引」として、双方が満足する形で成約に至りました。
今回の事例は、決して奇跡的な話ではありません。地方には、都心部の企業にはない「独自の強み」が存在します。
買い手企業は、会社の決算書だけではなく、以下の3つの価値に高い値段をつけているのです。
建設業や運送業など、許認可が必要なビジネスにおいて、地方の事業所は通行手形としての価値を持ちます。
多くの公共工事や入札案件では、「その地域に〇年以上、営業拠点を置いていること」といった参加要件(地域要件)が設けられています。
外部の企業がゼロから進出してこの要件を満たすには、数年の時間とコストがかかります。
しかし、地元の会社を買収すれば、その翌日から「地元の実績ある企業」として入札に参加できます。買い手は、買収した会社を通じて、参入障壁を一気に解消することができます。
現在、日本中で深刻な人手不足が続いています。特に「1級土木施工管理技士」や「薬剤師」、「整備士」といった国家資格を持つ人材は、都会であっても採用が極めて困難です。
そんな中、地方で長く勤めている熟練の有資格者は、買い手にとってはとても魅力的に映ります。
一人ひとりを採用エージェント経由で雇えば、数百万〜数千万円の紹介料がかかります。それならば、会社ごと買収して人材を確保したほうが合理的だという判断が、近年急増しています。
「人が辞めずに定着している」という事実だけで、それは立派な企業価値になるのです。
「田舎だから市場が小さい」と悲観する必要はありません。裏を返せば、「ライバルが少なく、シェアを独占している」という協力な強みになります。
都心部では価格競争が起きていますが、地方では「昔からこのエリアはこの会社」という信頼関係が出来上がっており、安定した収益が見込めます。
この「地域内シェアの高さ(独占力)」は、経営の安定性を求める買い手にとって非常に魅力的です。規模が小さくても、その中で「一番店」であること。これは会社の強みになります。
Q. 東京の会社とM&Aをすると、従業員が辞めませんか?
A. 丁寧な説明があれば大丈夫です。
むしろ「大手の福利厚生が使えるようになった」「給料が上がった」と喜ばれるケースも多いです。重要なのは、契約前に「雇用条件の維持」をしっかり交渉することです。
Q. 赤字の地方企業でも売れますか?
A. 「許認可」や「土地」があれば売れる可能性があります。
事業そのものは赤字でも、産廃の許可や、好立地の土地(インターチェンジ近くなど)を持っていれば、それだけで買い手がつくことがあります。
Q. 近くの会社に知られずに売却できますか?
A. はい、可能です。
情報は完全に非公開で進められますし、地元の銀行や商工会を通さずに、東京のアドバイザー(弊社など)に直接依頼することで、噂が広まるリスクを遮断できます。
地理的な条件を嘆く必要はありません。
遠く離れた買い手にとって、地方の会社は「そこに行かなければ手に入らない宝物」かもしれません。
アドバンストアイは全国対応です。まずはその価値を一緒に見つけましょう。
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