会社の磨き上げに関しては、中小企業庁の『事業引継ハンドブック～M&A等を活用した事業承継の手続き～』では以下のように紹介されています。

会社の磨き上げを行うことで、希望の売却条件、より高い価格で会社を売却することができます。つまり磨き上げとは、売手会社が、自社の売却価値を最大化する必須の作業になります。

会社の磨き上げは、買手会社と交渉をはじめる前に、売手側が自社の問題や課題、強みを洗い出したり、解決する作業になります。また、会社の強みをあぶり出し、より高く会社を売却できるように準備する作業になります。
 
では、実際に磨き上げではどのようなことを行えばいいのでしょうか。磨き上げは大きく分けて2つの作業を行います。

会社の情報を整理する作業は、以下の3つの視点から会社に問題がないかをチェックします。

これらの主な項目に該当がある場合は、基本的に会社売却のプロセスに入ることが出来ません。ですが、ほとんどの会社で何かしらの問題が見つかるので、一つひとつ修正していくことになります。

会社の基礎的修正と同時に、財務や実務面も調査していきます。
 
この作業は、会社の価値や強みを見つけるために行いますが、この作業を行うことで、売却先候補の選択肢が増えたり、希望の価格・条件で会社を売却することが可能になります。
 
いうなれば、買手に対するPRポイントを探すといったイメージです。

経営管理体制の適正化・高度化は、買手から受けるデューデリジェンスにおいて、大きな加点要素となります。
 
取引契約の整備、月次決算の導入、各種経営管理指標のデータ化、社内規定の整備、内部統制の充実など必要に応じて整備します。
 
なかでも、顧客や仕入先との契約書の整備、取引条件の改善や明確化、月次決算の早期化は必須事項です。また購買手法の改善、金融機関取引の整理、固定費削減の実施は検討すべき事項になります。

会社の価値は、財務諸表に数字として記載される価値ばかりではありません。顧客・取引先・研究開発などの分野でを整理してみると、会社の強みをみつけることができます。
 
余裕をもって会社売却を行うためには、できるだけ早くから準備に取り組み、適切なタイミングで交渉に入れるようにすることが大切です。少なくとも1年間は余裕を持って磨き上げの作業をすることが理想です。
 
さらに磨き上げに関して知りたい方は、当社代表著の『あなたの会社は高く売れます 決定版・小さな会社のM&A』に事例とともに詳しくご紹介しておりますのでよろしければご覧ください。

多くの場合、自社で磨き上げの課題を発見するのは容易ではありません。磨き上げを実際に行うには、M&A会社などの外部の専門家に協力してもらうことが一般的です。
 
当社は会社の磨き上げを得意とし、磨き上げの豊富な実績があります。以下のようなご質問に、経験豊富なM&Aアドバイザーがアドバイスさせていただきます。

相談は無料ですので、本格的に会社売却を検討していない段階でもお気軽にご相談ください。