私たちの経験では、成功する多くの買手会社には以下の共通点が見受けられます。

成功するポイントとしては、自社に必要な経営資源が明確であり、その経営資源をどのように生かすかをイメージしていることです。そして、その候補群がどのような状況にあるかをある程度理解できていることも大切です。
 
買収スコープが明確であるため、思わぬ持込案件に対しても対象企業群の現状と比較ができて冷静な判断ができるように思います。

さらなる事業の発展のために買収を考えていても、本来のスコープから外れていたり、統合後のイメージが思い浮かばない場合は、たとえ税務的に相当魅力的に映る案件であっても、突然の持込売却案件にやみくもに飛びつべきではありません。
 
冷静な判断をするためには、共通点1～3をつねに経営陣が念頭におけるかが重要だと思います。
 
また、スコープにある対象企業群において、特にターゲットとなっている会社に対しては、相手が事業承継のタイミングにあるかどうかに関わらず、ときには買手の経営戦略を伝えて心を動くことを待つこともあります。
 
私たちフィナンシャル・アドバイザー（仲介でなく、助言行為を行う）は、買手か売手のどちらか一方の利益のために明確に動くため、各共通点の策定支援や実行部隊として、買手企業の中長期的な成長の縁の下の力持ちとしてお役立ちできると思っています。

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岡本行生

アドバンストアイ株式会社　代表取締役
「会社の売却は生涯一度きり。中小企業にこそ、大手企業と対等に渡り合えるM&Aアドバイザリーサービスを」との思いから、両手仲介に脇目も振らず、助言一筋23年。引き継がれる事業の成長を何よりも大切に思い、取り組んでいます。

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